資格インタビュー ~シカトーク-Vol.3 MB-310~

資格取得に向けた自己研鑽は、業務に役立つスキルを高める有効な手段であり、キャリア形成においても強力な支えとなります。
しかし「どうやって学習を進めたらいいのか?」「実際に合格した人はどんな工夫をしているのか?」といった疑問や不安は尽きません。
そこで資格取得者の皆様に貴重なお時間をいただき、かくかくシカじかお話を伺い、合格の秘訣や苦労・努力したお話をお届けしていく資格取得者インタビュー、その名も「シカトーク」。
第3弾は、K.KさんにMB-310の資格取得についてインタビューしました!

今回の合格者プロフィール

K.Kさん
IT業界歴:7年目
業務内容:Dynamics 365 FOのアドオン機能の開発
思い出の給食:麦芽ゼリー
※インタビュー当時

インタビュー本編

YO-Koo
本日はお忙しいところありがとうございます。今回のインタビューは、MB-310についてK.Kさんにお話を伺います。インタビュアーのYO-Kooです。よろしくお願いします!
K.Kさん
よろしくお願いします。

現在の業務内容
Dynamics 365開発とERPの役割

YO-Koo
まず、現在はどんな業務を担当されていますか?
K.Kさん
ERPシステムのDynamics 365 Finance and Operations(FO)の開発を担当しています。お客様の要望に応じてカスタマイズや機能追加を行う仕事です。標準機能だけでは足りない部分を追加開発で補うことで、業務効率化や顧客満足度の向上に貢献しています。
YO-Koo
なるほど、ERPシステムを扱う開発業務なんですね。ちなみに、ERPってどういうものなんでしょうか?
K.Kさん
ERPは「Enterprise Resource Planning」の略で、企業の基幹業務を統合管理するシステムです。販売や購買、在庫管理、会計などを一つのプラットフォームで管理できるので、業務効率化や情報の一元化に役立ちます。

YO-Kooコメント

Dynamics 365はMicrosoft社が提供しているERPシステムです。他の有名なERPシステムにはSAPなどがあります。

資格の概要
Dynamics365の会計機能に関する資格

YO-Koo
では、今回のMB-310という資格について詳しく教えてください。
K.Kさん
MB-310は、Dynamics 365 Financeの会計機能に関する知識を問う資格です。仕訳や財務処理をシステムでどう扱うかを理解することが目的で、実務に近い内容が多いのが特徴です。
YO-Koo
試験の問題形式はどんな感じでしたか?
K.Kさん
基本的には選択式が中心で、各問題には実際の業務シナリオを想定した問題が出ます。例えば、「ある企業がこういう設定をしたい場合、どの機能を使うべきか」といった感じです。ケーススタディ形式といった長文問題もあります。
YO-Koo
単なる暗記ではなく、実務に即した問題ということですね。試験時間や問題数はどのくらいでしたか?
K.Kさん
試験時間は100分で、問題数は私の場合、40~50問程度でした。

YO-Kooコメント

Microsoftの認定試験では問題数は40~60問とされています。受験者によって問題数が変化するようです。

資格取得のきっかけ
新規事業に必要な「お客様からの信頼」を得るため

YO-Koo
資格を取ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
K.Kさん
会社の方針が大きな理由です。当時はDynamics 365の事業を新規事業として立ち上げたばかりで、Microsoft認定パートナーとして認定を受けるために、一定数の資格保持者が必要でした。その要件を満たすために、資格取得が求められたという背景があります。
YO-Koo
なるほど、新規事業の推進に関わる重要な資格だったんですね。ちなみに、今回の試験はどのような位置づけだったのでしょうか?
K.Kさん
MB-310は中級レベルの資格で、認定要件に含まれる資格の一つです。初級資格もありますが、認定の対象は中級以上だったため、この資格を受験しました。
YO-Koo
いきなり中級からというのは、かなりチャレンジングですね。

K.Kさんの合格自信度グラフ

 

YO-Kooコメント

K.Kさんには事前に自信度グラフを記載していただきました。序盤は順調に学習を進めていたようですが、学習中は海外ベンダーならではの壁にぶつかっていたようです。

MB-310の学習方法
海外ベンダーならではの苦労と工夫

YO-Koo
まず、資格取得に向けた学習期間はどれくらいでしたか?
K.Kさん
おおよそ3週間ほどです。
YO-Koo
かなり短い時間で合格されたんですね。では、どのような学習方法を取られたのでしょうか?
K.Kさん
当初、MS Learn(Microsoft Learn)をベースにしようと試みましたが、日本語訳に違和感があったり記事の量が多すぎました。そのため、Web上の本番形式に近い問題をベースに、足りない部分を補完する目的でMS Learnを活用しました。問題を解いて、解説を確認し、間違えた箇所をインプットする反復型の学習スタイルです。
YO-Koo
問題を解きながらインプットすることで効率よく学習されていたんですね。では、学習を進める中で一番大変だったことは何でしたか?
K.Kさん
やはり日本語情報の少なさです。中級資格向けの本は未だにありませんし、MS Learnも情報が断片的で、翻訳が不自然でした。結局、英語原文を読む必要があり、画像翻訳や単語ごとの翻訳を駆使しました。時間がかかるので負担は大きかったです。

YO-Kooコメント

Microsoft LearnとはMicrosoft社が提供する公式学習プラットフォームで、製品やサービスに関するドキュメントやチュートリアルを無料で利用できます。

会計知識について
理解を助けた簿記3級

YO-Koo
ところで、会計の知識はもともと持っていたんですか?
K.Kさん
もともと会計領域には詳しくなかったので、資格勉強を始める前に日商簿記3級を取得しました。
YO-Koo
簿記3級の知識は、試験勉強にどの程度役立ちましたか?
K.Kさん
資格として必須ではありませんでしたが、かなり役立ちました。例えば、仕訳の流れや勘定科目の意味を理解していると、システム上の設定や試験問題の背景がイメージしやすくなります。

試験当日
本番でも立ちはだかる翻訳の壁

YO-Koo
試験当日はどんな様子でしたか?
K.Kさん
問題文は、英語から日本語へ翻訳されたもので、不自然な箇所がありました。試験中に不自然だと思ったら、原文の英語を確認できる機能を使用し、問題の正しい意図を確認していました。
YO-Koo
翻訳が不自然って困りますよね。大丈夫だったんですか?
K.Kさん
はい、事前にMS Learnなどで英語で書かれた試験範囲の用語をある程度見ていたので対応できました。特に固有のシステム用語は翻訳で表記揺れが起きやすいので、英語と日本語の両方を確認しながら進めました。
YO-Koo
2つの言語を確認しながら進めると時間かかりそうですよね。試験中は自信がありましたか?
K.Kさん
模擬試験で合格ラインを超えていたものの、試験中はギリギリ落ちるかもと不安でした。ただ、問題の難易度は想定内で、見直し時間も確保できました。
YO-Koo
試験勉強中の様々な工夫が功を奏したんですね。

資格取得後の変化と今後の展望
業務理解が深まり、よりハイレベルな会計スキルへ

YO-Koo
資格を取得して、業務にどんな変化がありましたか?
K.Kさん
資格取得後は、Dynamics 365の設定や機能の意味をより深く理解できるようになりました。
YO-Koo
具体的なエピソードはありますか?
K.Kさん
以前は「この設定は何のため?」と感じていた部分が、資格勉強を通じて背景や仕組みを理解できるようになり、業務での判断がスムーズになりました。また、開発時にお客様の要望を聞いた際、「この機能で対応できる」と即座に判断できる場面が増えました。
YO-Koo
今後の展望についても教えてください。
K.Kさん
Dynamics 365関連の上位資格はすでに取得済みなので、次は簿記2級を目指したいと考えています。会計領域の知識をさらに深めることで、より高度な要件にも対応できるようになりたいと思っています。

同じ資格を目指す人へのアドバイス
モチベーション維持と更新のポイント

YO-Koo
これから受ける人にアドバイスをお願いします。日本語での情報がない中でモチベーションが下がっていたときはどうされていましたか?
K.Kさん
そうですね、正直かなり大変だった時がありました。なので無理に続けず、1~2時間別のことをして気持ちを切り替えたり、今日はやめると決めることもありました。長期的に続けるためには、休息を取る判断が重要だと思います。
YO-Koo
なるほど、切り替えが大事なんですね。ほかに資格関連でのアドバイスはありますか?
K.Kさん
資格は1年ごとに更新が必要です。更新試験は自宅PCで受験でき、費用はかかりません。ただし、複数資格を同じ月に取得すると、翌年の更新時期が重なって負担が大きくなります。
YO-Koo
更新時期が重なると大変そうですね。
K.Kさん
そうなんです。計画的に取得し、更新時期を分散させることをおすすめします。また、MS Learnだけに頼らず、補助教材を活用することも大切です。
YO-Koo
なるほど、資格取得後の計画性も大事なんですね。本日はありがとうございました!
K.Kさん
ありがとうございました。

編集後記
学びにくい資格を乗り越える工夫

K.Kさんは、会社の新規事業に必要な高難度の資格に挑戦し、様々な困難に対して工夫を凝らして学習されていました。
今回の話では、情報量の少なさや翻訳の不正確さに対して柔軟に対応されている姿がとても印象的でした。
このシリーズは資格にスポットライトを当てていますが、自身の成長には、いろんな選択肢がありその1つが資格と捉えています。
より高みを目指しDynamics 365のプロフェッショナルに近づいていくK.Kさんの今後の躍進に期待しています!

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