Amazon EC2 インスタンス購入オプションまとめ

n-ozawan

皆さん、こんにちは。技術開発グループのn-ozawanです。
現在、オーストラリアで繁殖している野生のウサギは、かつてオーストラリア政府から毒物や粘液系ウィルスの攻撃を受けて生き延びたウサギの子孫であり、毒物や粘液系ウィルスの耐性を持った屈強なウサギです。

本題です。
Amazon EC2では利用者のニーズに合わせて、いくつかの購入オプションが用意されています。購入オプションを適切に選択することにより、より料金を下げることが出来ます。今回は、2024/5/8現在のAmazon EC2 のインスタンス購入オプションについてまとめてみました。

インスタンス購入オプション

オンデマンドインスタンス

最も基本的なオプションです。そのインスタンスの利用時間(秒単位)で料金が発生する従量課金制です。特に意識せずにEC2インスタンスを構築すればオンデマンドインスタンスになります。一時的にインスタンスを利用したい場合などに有効です。

オンデマンドインスタンスから料金を削減したい場合は、以下に紹介するリザーブドインスタンス、スポットインスタンス、Savings Plansを検討します。

リザーブドインスタンス

1年もしくは3年の間、リージョンを含むインスタンスの利用を維持する契約により、最大72%の割引を受けれるオプションです。長期利用が見込まれるインスタンスなどに有効です。

リザーブドインスタンスを利用するには、対象のインスタンスタイプとリージョンを指定する必要があります。また、1年もしくは3年、全前払いor前払いなし(毎月払い)などにより割引率が変動します。

スポットインスタンス

スポットキャパシティプールで確保されている、使用されていないEC2インスタンスを利用するオプションです。AWS側でキャパシティが不足すると、AWSはスポットインスタンスを中断します。その分、オンデマンドインスタンスよりも最大で90%の割引を受けることが出来ます。途中で中断しても問題ないインスタンスなどに有効です。

Savings Plans

1年もしくは3年の間、1時間当たりのUSD単位で、一定の使用量を契約することにより、最大72%の割引を受けれるオプションです。リザーブドインスタンスに似たオプションですが、Savings PlansではFargateやLambdaなどのサーバーレスにも適用することが出来ます。

Dedicated Hosts

AWSから特定の物理ホストを借りてEC2インスタンスを実行するオプションです。ハードウェアに依存するソフトウェアを実行したい場合に利用します。

AWSではBYOLサポートを提供しています。BYOLとは、予め商用ソフトウェアがインストール済みのホストを用意しておき、利用者はそのソフトウェアライセンスを持ち込むだけで利用可能にする仕組みです。

ハードウェア専有インスタンス

AWSから専用のハードウェアを借りてEC2インスタンスを実行するオプションです。Dedicated Hostsとの違いは、借りたハードウェア上で他アカウントのインスタンスを配置することが出来ないことになります。セキュリティ要件などにより、他アカウントとハードウェアを共有してはならないことが求められている場合などに有効です。

キャパシティー予約

事前にキャパシティを予約することにより、EC2インスタンスをより確実に実行するオプションです。AWS側でキャパシティが不足すると、EC2インスタンスを実行もしくは停止などでInsufficientInstanceCapacityエラーが発生することがあります。キャパシティ予約することでInsufficientInstanceCapacityエラーを未然に防ぐことが出来ます。

おわりに

EC2インスタンスの購入オプションをまとめました。詳細は公式サイトを参照してください。購入オプションを適切に選択することで、コストを最適化することが出来ます。どれぐらいの割引が受けれるかは、AWS公式にて各オプションの料金計算が出来るページがありますので、そちらを参照してください。

ではまた。

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